【救いなし】記憶を覗かれた後

「わたくしをここから出しなさい!次期ツェントであるわたくしにこんなことをして、許されると―――!」バタン。まだ話している途中だというのに、あの男は退出の挨拶もなしに勝手に出てゆきました。 次期ツェントに対して何という不遜な態度でしょう! 自身をエグランティーヌの文官だと言いましたが、あの女にお似合いの無…