原村百姓馬の祟りを受けし事(会津若松市)

1 概要 原村という所に、心のあまり良くない馬方がいた。欲張りで無法なこの男は、馬にろくな飼料も与えず、昼夜駄賃取りに使っていた。この者は別に貧しくはないのだが、馬に酷い仕打ちをするので、村人は馬方を良く言わなかった。 ある日、馬方が馬を引いて赤井村の村外れにある石橋の際まで来たところ、馬が盛んに嘶く…