伯備、先駆けの春に(1)

2026年2月20日(金) 終業の鐘が鳴る。さっさと帰ろうとしていたら、上司の一声に引き留められる。 顔だけ笑って応じているが、私の心はすでに旅路にある。オフィスを出るころにはすっかり日が沈んでいた。 自宅に戻って身支度を調える。最寄り駅でこの旅の同行者である職場の同期と落ち合う。互いに浮足立ちながらJRを乗…