ぼーっとした大学生が就活に悩んで、全く関係ないアルバイトを始めた話

これは私小説である。《第11話》 ひと昔前、私は怠惰な大学生だった。それなりに仲のいい友だちもいたし授業は概ねまじめに受講したが、それ以外の時間、恐ろしく無気力だった。長期休みのたびに自室にこもって寝てばかりいた。そういうときは風呂に入るのも面倒で2日にいっぺんだった。今から考えると、ほとんどうつ状態…