小松左京のSF短編「地には平和を」・本土決戦が行われたパラレルワールド

SF作家・小松左京(1931~2011)の最初期の作品に「地には平和を」という中編があります(文庫版で50ページほどの長さで「短編」ともいえる。角川文庫『地には平和を』所収)。 太平洋戦争をテーマにした作品で、1960年(昭和35)に書かれたものです。 この作品の舞台は、1945年(昭和20)夏から秋にかけての日本。そこ…