溺れる繭 by 染よだか

変わるものと変わらないものをめぐる6作の短編集  毛布にくるまって眠る由良は、遠目に見ると死んでいる。それはまるでさなぎだった。由良はいつかになる。付き合う男が変わるたび、あたしの「かわいい」は簡単に形を変えた。すべてのものは変わってしまう。変わることは痛みだと思う。もうみんな四年前とは違うのに、そ…