【夜光物語】第弐話「ゴーストバスター」

小一時間ほど歩くと、山間に小さな村が見えてきた。その周囲には田畑が見えるから、おそらく農村だろうか、と私は考えながら歩みを進めた。 そこからさらに十分ほど歩き、田んぼの横のあぜ道に差し掛かったところで、私は農作業をしていた年老いた狸の半獣人に声をかけた。「すみません、少しよろしいですか?」「おんや、…