鹿は海で鳴くのか

羈旅(たび)の歌 名児の海を 朝漕ぎ来れば 海中(わたなか)に 鹿子(かこ)そ鳴くなる あはれその鹿子 (万葉集巻七1417) 名児の海を 朝漕いできたら 海の中に 鹿の子が鳴いている かわいいんだ、その鹿の子 (参考:日本古典文学全集『萬葉集』/小学館) 万葉集を読んでいたら、なんかラフな雰囲気の歌を見つけてこの歌のことを考…