ある日、アヒルバス/山本幸久

アヒルバスに入社して五年目のバスガイド高松秀子(デコ)が奮闘するユーモア小説。特に優秀ではなく、かなりずっこけており、仕事を愛して愛して愛し抜いている訳でもないデコだが、そこそこには有能で、お客様を楽しませることに専心する、楽しいキャラクターである。この手の小説にはうってつけの主人公だ。そうして、…