スイカごっこ
id:suika-greenred
冬の朝、白い息を吐きだして
工場の送迎バスの停留所で、在戸(あると)竜(りゅう)は鼻から息を勢いよく吐き出した。飯賀の言葉を胸の内で反芻する。 「僕が気にしなければいいだけの話なんだけど」 また鼻息が出る。ふんっ。鼻息は白かった。 冬の朝である。在戸が働くタッドリッケ・伊名井工場は2交替制を取っている。日勤と夜勤を交互に繰り返す勤務…