「浜松」で出会ったのは、夢を追いかけていたころの僕だった

著: 田中嘉人 「あんたなんかにできっこない。できるわけがない」 母親は、まるで口癖のように僕に言い続けた。 母親がそう言うのも致し方なかったように思う。高校時代の僕は、ただの落ちこぼれ。なまじ進学校へ入学してしまったばかりに勉強は全くついていけず、赤点を取り続けた。スポーツや芸術の才能もゼロ。母親は…