街の先輩と酒場に可愛がられて、僕は上京します【大阪・キタ】

著者: 乾隼人 雑誌の編集者に憧れていた僕は、22歳でなんとか大阪の出版社に転がり込んだ。大阪で暮らした3年半の間に出会ったのは、扉を開くたびに違った世界を見せてくれる「酒場」の数々だった。 この街でどれくらいのグラスを飲み干し、アテを食べ、人と話しただろう。毎晩のように酒場を渡り歩くなかで僕は、たくさ…