10代で「下北沢」に憧れ、出入りを繰り返してきた私がこの街で暮らした3年間のこと

著者: 桜木彩佳 2016年の夏、私は下北沢をいつものようにフラフラと歩いていた。すると、井の頭線の高架下に見慣れない空間ができている。象でも快適に過ごせそうなほど巨大な檻。中にはいつくかの木が生えていて、テーブルや椅子もパラパラとあり、動物園をインスパイアした公園?といった体裁である。明らかにそれまで…