クルキ・タリナ③ 寛容なるアンリ・上(1107-1127)

12世紀後半、のちにフィンランド王国として統一されることとなる地方の弱小な一部族の長でしかなかったクルキ家のミッコは、幼くして父アンリを喪い、母アームや養育係でもあった将軍サタヤルカの補佐を受けつつ次第にその権力と影響力を増していった。 そして1080年、彼はフィンランドを統一し、さらに1091年、ウコヌスコ…