女と男の哀しきすれ違い🍃【源氏物語 18 第2帖 箒木 7】一途な女の愛と身勝手な男の甘え🌸亡き妻を悼む左馬頭

反抗的に言ったりもしましたが、 本心ではわれわれの関係が解消されるものでないことをよく承知しながら、 幾日も幾日も手紙一つやらずに私は勝手な生活をしていたのです。 加茂《かも》の臨時祭りの調楽《ちょうがく》が御所であって、 更《ふ》けて、それは霙《みぞれ》が降る夜なのです。 皆が退散する時に、 自分の帰…