不思議な 夕顔の花の女君【源氏物語 37 第4帖 夕顔3】夕顔の家の女君に返歌をする。 謎の美しい女主人がいるらしいと知り 気になる源氏

では その女房をしているという女たちなのであろうと源氏は解釈して、 いい気になって、物馴《ものな》れた戯れをしかけたものだと思い、 下の品であろうが、 自分を光源氏と見て詠んだ歌をよこされたのに対して、 何か言わねばならぬという気がした。 というのは女性にはほだされやすい性格だからである。 懐紙《ふところ…