夕顔は頭中将の恋人だった?【源氏物語 41 第4帖 夕顔 7】強く惹かれる源氏。頭中将の恋人だったのではと思う。庶民の生活の音、小さな庭の秋に情緒を感じる

源氏もこんなに真実を隠し続ければ、 自分も女のだれであるかを知りようがない、 今の家が仮の住居であることは間違いのないことらしいから、 どこかへ移って行ってしまった時に、 自分は呆然《ぼうぜん》とするばかりであろう。 行くえを失ってもあきらめがすぐつくものならよいが、 それは断然不可能である。 世間をはば…