源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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物言わぬ亡骸となった夕顔【源氏物語 46 第4帖 夕顔 12】 夕顔の女君の身体は冷たく 息は絶えている。源氏が枕元に夢で見た女が見え、そしてすっと消えた
「とても気持ちが悪うございますので下を向いておりました。 奥様はどんなお気持ちでいらっしゃいますことでしょう」 「そうだ、なぜこんなにばかりして」 と言って、 手で探ると夕顔は息もしていない。 動かしてみてもなよなよとして気を失っているふうであったから、 若々しい弱い人であったから、 何かの物怪《もののけ…