明石の入道の話を聞く源氏【源氏物語 59 第5帖 若紫3 】源氏は 明石の女人に興味を覚える。北山に滞在中、源氏は 例の山荘で愛らしい少女を見つける

「でもどうかね、どんなに美しい娘だといわれていても、 やはり田舎者らしかろうよ。 小さい時からそんな所に育つし、 頑固な親に教育されているのだから」 こんなことも言う。 「しかし母親はりっぱなのだろう。 若い女房や童女など、 京のよい家にいた人などを何かの縁故からたくさん呼んだりして、 たいそうなことを娘…