源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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源氏のお出かけを紫の君は寂しがる【源氏物語 108 第七帖 紅葉賀10】紫の君を愛おしく思い 外出をやめる源氏だが、左大臣家では どんな女性なのだろうと女房達は噂した。
保曾呂倶世利《ほそろぐせり》というのは変な名の曲であるが、 それをおもしろく笛で源氏が吹くのに、 合わせる琴の弾き手は小さい人であったが音の間が違わずに弾けて、 上手になる手筋と見えるのである。 灯《ひ》を点《とも》させてから絵などをいっしょに見ていたが、 さっき源氏はここへ来る前に出かける用意を命じて…