源典侍‥源氏のアラフィフの恋人 【源氏物語111 第七帖 紅葉賀13】頭中将も源氏も源典侍の恋人になった。雨上がりに美しく琵琶を弾く源典侍 源氏は催馬楽を歌う。

頭中将《とうのちゅうじょう》の耳にそれがはいって、 源氏の隠し事はたいてい正確に察して知っている自分も、 まだそれだけは気がつかなんだと思うとともに、 自身の好奇心も起こってきて、 まんまと好色な源典侍の情人の一人になった。 この貴公子もざらにある若い男ではなかったから、 源氏の飽き足らぬ愛を補う気で関…