貴公子二人 前夜の騒ぎを思い出す💦【源氏物語115第七帖 紅葉賀17】源氏と頭中将は詰所で会う。真面目な顔を作りつつも 源典侍の事もあって目が合うと微笑まれる。

昼近くになって殿上の詰め所へ二人とも行った。 取り澄ました顔をしている源氏を見ると中将もおかしくてならない。 その日は自身も蔵人頭《くろうどのかみ》として 公用の多い日であったから至極まじめな顔を作っていた。 しかしどうかした拍子に目が合うと互いにほほえまれるのである。 だれもいぬ時に中将がそばへ寄って…