【源氏物語122 第八帖 花宴6】春の宴であった有明の女君が誰か気になる源氏。良清や惟光に退出する車を見張らせる

太宰帥《だざいのそつ》親王の夫人や 頭中将が愛しない四の君などは美人だと聞いたが、 かえってそれであったらおもしろい恋を 経験することになるのだろうが、 六の君は東宮の後宮へ入れるはずだとか聞いていた、 その人であったら気の毒なことになったというべきである。 幾人もある右大臣の娘のどの人であるかを 知るこ…