賢い女の不幸は男の狡さが読めること🍃【源氏物語141 第九帖 葵14】男を愛することは我が身の不幸と分かっている。愛と理性の間で彷徨う御息所の心

自身の心を定めかねて、 寝てもさめても煩悶をするせいか、 次第に心がからだから離れて行き、 自身は空虚なものになっているという気分を 味わうようになって、 病気らしくなった。 源氏は初めから伊勢へ行くことに 断然不賛成であるとも言い切らずに、 「私のようなつまらぬ男を愛してくだすったあなたが、 いやにおなり…