【源氏物語201 第十帖 賢木13】桐壺院は御重体になった。院は、東宮と源氏のことを頼み、なんでも源氏に相談するように伝える。

涙雨 music by ミルアージュ 西の対へも行かずに終日物思いをして源氏は暮らした。 旅人になった御息所は まして堪えがたい悲しみを 味わっていたことであろう。 院の御病気は十月にはいってから御重体になった。 この君をお惜しみしていないものはない。 帝も御心配のあまりに行幸あそばされた。 御衰弱あそばされた院…