【源氏物語204 第十帖 賢木16】源氏は厭世的になり僧になろうかとも思うが、守るべき人たちのことを考えると実現できることではなかった。

追憶 music by しゃろう 崩御後の御仏事なども多くの御遺子たちの中で 源氏は目だって誠意のある弔い方をした。 それが道理ではあるが源氏の孝心に同情する人が多かった。 喪服姿の源氏がまた限りもなく清く見えた。 去年今年と続いて不幸にあっていることについても 源氏の心は厭世《えんせい》的に傾いて、 この機会に…