源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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【源氏物語211 賢木23 】源氏は朧月夜の尚侍と会う。夜明け 宿直の近衛の下士が御所のあちこちで「虎一つ」と報じて歩いている。
源氏は夢のように尚侍へ近づいた。 昔の弘徽殿の細殿《ほそどの》の小室へ 中納言の君が導いたのである。 御修法のために御所へ出入りする人の多い時に、 こうした会合が、 自分の手で行なわれることを中納言の君は恐ろしく思った。 朝夕に見て見飽かぬ源氏と稀に見るのを得た尚侍の喜びが想像される。 女も今が青春の盛り…