【源氏物語235 第十帖 賢木47】東宮は、中宮がお帰りになるまで起きていようと思し召す。朧月夜の尚侍が、人目を避けて文を送ってきた。源氏は紙や筆を選び只事ではなく見える。

月読命 written by ハシマミ 中宮は悲しいお別れの時に、 将来のことをいろいろ東宮へ教えて行こうとあそばすのであるが、 深くもお心にはいっていないらしいのを哀れにお思いになった。 平生は早くお寝《やす》みになるのであるが、 宮のお帰りあそばすまで起きていようと思召すらしい。 御自身を残して母宮の行っておし…