【源氏物語236 第十帖 賢木48】朧月夜の君から、心が通うものでしたなら、通っても来るものでしたなら、空も寂しい色とばかりは見えないでしょう‥情熱のこもった手紙が来た。

巡る思い出 written by 蒲鉾さちこ どんなに苦しい心を申し上げてもお返事がないので、 そのかいのないのに私の心はすっかりめいり込んでいたのです。 あひ見ずて 忍ぶる頃の 涙をも なべての秋の しぐれとや見る 心が通うものでしたなら、 通っても来るものでしたなら、 空も寂しい色とばかりは見えないでしょう。 など…