【源氏物語241 第十帖 賢木53】源氏が中宮に突然の出家について尋ねる。中宮は、前々から考えていたことを 命婦を通じてお答えになった。

❄️ 冬待人 written by のる❄️ 明るい月が空にあって、 雪の光と照り合っている庭をながめても、 院の御在世中のことが目に浮かんできて 堪えがたい気のするのを源氏はおさえて、 「何が御動機になりまして、 こんなに突然な御出家をあそばしたのですか」 と挨拶を取り次いでもらった。 「これはただ今考えついたことではな…