【源氏物語248 第十帖 賢木60】春の除目の際 宮付きになってる方々は冷遇された。尼になられたことで 口実をつけて政府のご待遇も変わってきた。

真実 written by チョコミント 春期の官吏の除目《じもく》の際にも、 この宮付きになっている人たちは 当然得ねばならぬ官も得られず、 宮に付与されてある権利で 推薦あそばされた人々の位階の陞叙《しょうじょ》も そのままに捨て置かれて、 不幸を悲しむ人が多かった。 尼におなりになったことで后の御位《みくらい》…