【源氏物語251 第十帖 賢木63】中将はいろいろな詩集を持って遊びに来た。源氏も詩集を出し、詩人達を呼び 韻ふたぎに勝負をつけようとした。

降りしきる、白(Tha long spell of falling down,white) written by 蒲鉾さちこ 夏の雨がいつやむともなく降って だれもつれづれを感じるころである、 三位中将はいろいろな詩集を持って 二条の院へ遊びに来た。 源氏も自家の図書室の中の、 平生使わない棚の本の中から 珍しい詩集を選《え》り出して来て、 詩人たちを目…