【源氏物語259 第10帖 賢木71】大臣の話を聞いておいでになった大后は非常なお腹立ちがお顔の色に現れてきた。

嵐を纏う written by のる 聞いておいでになった太后の 源氏をお憎みになることは 大臣の比ではなかったから、 非常なお腹だちがお顔の色に現われてきた。 「陛下は陛下であっても 昔から皆に軽蔑されていらっしゃる。 致仕の大臣も大事がっていた娘を、 兄君で、 また太子でおありになる方にお上げしようとはしなかった…