源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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【源氏物語319 第12帖 須磨53】五節の君は源氏に手紙を送った。明石の駅長に詩を残した菅公のように源氏が思われて、五節は大変 同情した。
五節《ごせち》の君は人に隠れて源氏へ手紙を送った。 琴の音に ひきとめらるる 綱手縄《つなてなは》 たゆたふ心 君知るらめや 音楽の横好きをお笑いくださいますな。 と書かれてあるのを、 源氏は微笑しながらながめていた。 若い娘のきまり悪そうなところのよく出ている手紙である。 心ありて ひくての綱の たゆたはば …