【源氏物語 373 第13帖 明石35】明石入道の娘は、身分差を悲しみ 源氏に返事を書こうとしない。代わりに父親の入道が返事を書いた。

人知れずこの音信を待つために山手の家へ来ていた入道は、 予期どおりに送られた手紙の使いを大騒ぎしてもてなした。 娘は返事を容易に書かなかった。 娘の居間へはいって行って勧めても娘は父の言葉を聞き入れない。 返事を書くのを恥ずかしくきまり悪く思われるのといっしょに、 源氏の身分、自己の身分の比較される悲し…