【源氏物語380 第13帖 明石42】帝は目をお患いになり、大后の父の大臣も亡くなった。大后も寝付くことも多くなり 帝は御心痛をあそばされた。

太后へお話しになると、 「雨などが降って、天気の荒れている夜などというものは、 平生神経を悩ましていることが 悪夢にもなって見えるものですから、 それに動かされたと 外へ見えるようなことはなさらないほうがよい。 軽々しく思われます」 と母君は申されるのであった。 おにらみになる父帝の目と視線をお合わせにな…