【源氏物語385 第13帖 明石47】親達は長い間祈っていたことが現実になろうとする今、源氏の心も娘の運命も考えに入れずにいたと 二の足を踏み 煩悶する。

親たちは長い間祈ったことの 事実になろうとする時になったことを知りながら、 結婚をさせて源氏の愛の得られなかった時はどうだろうと、 悲惨な結果も想像されて、 どんなりっぱな方であっても、 その時は恨めしいことであろうし、 悲しいことでもあろう、 目に見ることもない仏とか神とかいうものにばかり信頼していたが…