【源氏物語405 第13帖 明石67】明石の上との関係を秘密にしていたが、人々が分かった。以前 結婚を申し込んでいた良清は少し悔しかった。

女との関係を知っている者は、 「反感が起こるよ。例のお癖だね」 と言って、困ったことだと思っていた。 源氏が長い間この関係を秘密にしていて、 人目を紛らして通っていたことが 近ごろになって人々にわかったのであったから、 「女からいえば一生の物思いを背負い込んだようなものだ」 とも言ったりした。 少納言がよ…