【源氏物語419 第13帖 明石81】源氏は浪速に船をつけて祓いをした。住吉の神にも帰洛の日が来た報告をし京に戻った。

源氏は浪速《なにわ》に船を着けて、 そこで祓《はら》いをした。 住吉の神へも無事に帰洛《きらく》の日の来た報告をして、 幾つかの願《がん》を実行しようと思う意志のあることも 使いに言わせた。 自身は参詣《さんけい》しなかった。 途中の見物などもせずにすぐに京へはいったのであった。 遥かなる、山々 written b…