源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
id:syounagon
【源氏物語423 第13帖 明石85】十五夜の月の静かなもとで、帝と源氏はしめやかにお話あそばした。帝は君主としての過失を自らお認めになる情をお見せになった。
しめやかにお話をあそばすうちに夜になった。 十五夜の月の美しく静かなもとで 昔をお忍びになって帝はお心をしめらせておいでになった。 お心細い御様子である。 「音楽をやらせることも近ごろはない。 あなたの琴の音もずいぶん長く聞かなんだね」 と仰せられた時、 わたつみに 沈みうらぶれ ひるの子の 足立たざりし 年…