【源氏物語431 第14帖 澪標5】帝はお美しく、朧月夜の尚侍を深くお会いしになる。源氏は優れているが自分を思う愛はそれほどでない。

帝は御容姿もおきれいで、 深く尚侍をお愛しになる御心は年月とともに顕著になるのを、 尚侍は知っていて、 源氏はすぐれた男であるが、 自分を思う愛はこれほどのものでなかったということも ようやく悟ることができてきては、 若い無分別さからあの大事件までも引き起こし、 自分の名誉を傷つけたことはもとより、 あの…