源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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【源氏物語466 第14帖 澪標40】源氏は童随身(わらわずいじん)を賜る。みずらを紫のぼかしの元結でくくった美しい子ども達であった。明石の君はきまり悪さに源氏を見ることができなかった。
明石に来ていた人たちが昔の面影とは違ったはなやかな姿で 人々の中に混じっているのが船から見られた。 若い顕官たち、殿上役人が競うように凝った姿をして、 馬や鞍《くら》にまで華奢《かしゃ》を尽くしている一行は、 田舎《いなか》の見物人の目を楽しませた。 源氏の乗った車が来た時、 明石の君はきまり悪さに恋し…