【源氏物語478 第14帖 澪標52】誠意の認められる昔の恋人に御息所は斎宮のことを頼んだ。こう言ったあとで、そのまま気を失うのではないかと思われるほど御息所は泣き続けた。

この源氏の心が御息所に通じたらしくて、 誠意の認められる昔の恋人に御息所は斎宮のことを頼んだ。 「孤児になるのでございますから、 何かの場合に子の一人と思ってお世話をしてくださいませ。 ほかに頼んで行く人はだれもない心細い身の上なのです。 私のような者でも、 もう少し人生というもののわかる年ごろまで つい…