【源氏物語497 第14帖 澪標 71】源氏は、斎宮の宮を冷泉帝の女御にと考える。それについて藤壺の入道の宮に口添えをお願いする。

「お母様の御息所はきわめて聡明な人だったのですが、 私の若気のあやまちから浮き名を流させることになりました上、 私は一生恨めしい者と思われることになったのですが、 私は心苦しく思っているのでございます。 私は許されることなしにその人を死なせてしまいましたが、 亡くなります少し前に斎宮のことを言い出したの…