【源氏物語499 第14帖 澪標73 】斎宮の宮をしれっと二条院にお迎えし、自邸から入内を考える源氏。紫の上は、喜んで準備をしていた。

のちにはまた何事も素知らぬ顔で二条の院へ斎宮を迎えて、 入内は自邸からおさせしようという気にも源氏はなった。 夫人にその考えを言って、 「あなたのいい友だちになると思う。 仲よくして暮らすのに似合わしい二人だと思う」 と語ったので、 女王《にょおう》も喜んで 斎宮の二条の院へ移っておいでになる用意をしてい…