【源氏物語第513 第15帖 澪標13】末摘花の叔母の夫が九州の大弐に任命された。任地に旅立つ時、叔母は末摘花を伴って行きたがった。

そのうちに叔母の夫が九州の大弐《だいに》に任命された。 娘たちをそれぞれ結婚させておいて、 夫婦で任地へ立とうとする時にもまだ叔母は女王を伴って行きたがって、 「遠方へ行くことになりますと、 あなたが心細い暮らしをしておいでになるのを 捨てておくことが気になってなりません。 ただ今までもお構いはしません…