【源氏物語515 第15帖 蓬生15】大弐の夫人は末摘花を思い上がっているとみている。侍従も大弐の甥との結婚で、自分の意思でなく九州行きに同行することになっていた。

大弐の夫人は、私の言ったとおりじゃないか。 どうしてあんな見る影もない人を 源氏の君が奥様の一人だとお思いになるものかね、 仏様だって罪の軽い者ほどよく導いてくださるのだ。 手もつけられないほどの貧乏女でいて、 いばっていて、 宮様や奥さんのいらっしゃった時と同じように 思い上がっているのだから始末が悪い…