【源氏物語543 第16帖 関屋4】右衛門佐(小君)と紀伊守は、右近衛丞を解職され 源氏と共に須磨に行った兄弟が特別に取り立てられているのを見て、過去の非を悔いた。

源氏が石山寺を出る日に右衛門佐が迎えに来た。 源氏に従って寺へ来ずに、 姉夫婦といっしょに京へはいってしまったことを 佐《すけ》は謝した。 少年の時から非常に源氏に愛されていて、 源氏の推薦で官につくこともできた恩もあるのであるが、 源氏の免職されたころ、 当路者ににらまれることを恐れて常陸へ行ってしまっ…