【源氏物語552 第17帖 絵合5】朱雀院と前斎宮は相応しい配偶と思われる。帝の女御におさせすることを申し訳なく思う源氏。

お使いの幾人かはそれぞれ差のあるいただき物をして帰った。 源氏は斎宮の御返歌を知りたかったのであるが、 それも見たいとは言えなかった。 院は美男でいらせられるし、 女王もそれにふさわしい配偶のように思われる、 少年でいらせられる帝の女御《にょご》におさせすることは、 女王の心に不満足なことであるかもしれ…