【源氏物語590 第18帖 松風14】山荘は風流で趣がある。明石の上は物思いばかりされて 源氏の形見の琴を弾いていると、松風の音が荒々しく合奏をしかけてきた。

山荘は風流にできていて、 大井川が明石でながめた海のように前を流れていたから、 住居《すまい》の変わった気もそれほどしなかった。 明石の生活がなお近い続きのように思われて、 悲しくなることが多かった。 増築した廊なども趣があって 園内に引いた水の流れも美しかった。 欠点もあるが住みついたならきっとよくなる…